いま、多くの企業が採用・定着・パフォーマンスの面で新たな壁に直面しています。

その背景には、「ライフと仕事の両立」がうまくいかずに離職を選ぶ社員や、体調に不安を抱えながらも相談できずに働き続けている社員の存在があります。

たとえば、妊活や不妊治療、月経、更年期といった繊細な健康課題。

周囲に打ち明けづらく、制度があっても利用されず、結果的に長期離脱や生産性の低下につながるケースは珍しくありません。

こうした“声なき困りごと”に、企業としてどう向き合うべきか。

株式会社ファミワンが提供する福利厚生サービスは、専門家との匿名相談と、組織全体の理解を深める研修・セミナーを両輪として、従業員の「安心して働ける環境づくり」を後押しします。

本記事では、ファミワンの取り組みが企業にもたらす具体的な価値と、その導入方法について、丁寧にご紹介していきます。


ファミワンとは?:妊活・不妊領域から広がる“こころに寄り添う”支援

株式会社ファミワンは、2015年に設立されたフェムテック/ヘルスケア領域の先駆的企業です。

「家族をつくる選択肢に、もっとやさしさを」をコンセプトに、妊活・不妊治療・プレコンセプションケア(将来の妊娠に向けた健康管理)を軸としたオンライン相談サービスを展開してきました。

法人向けには、以下のような二層のサービスを提供しています。

  • 個人支援(匿名オンライン相談)
     従業員やそのパートナーが、看護師・心理職・キャリアカウンセラーなど専門家に匿名でLINE等から相談可能。相談内容は企業に知られません。
  • 組織支援(セミナー・研修・啓発支援)
     管理職や若手社員を対象とした社内セミナー、リテラシー向上コンテンツ、風土づくりに向けた伴走支援。

個人の不安に“そっと手を差し伸べる”ことと、組織全体の理解を“少しずつ育てていく”こと。

この両輪を大切にする姿勢が、多くの企業や自治体に選ばれてきた理由です。


特徴と強み:誰もが安心して相談できる仕組みと、育む文化

1. 誰にも知られずに相談できる安心感と、職場の理解を育む環境づくり

「悩みを誰かに話す」──たったそれだけのことが、とても難しく感じられることがあります。

とくに妊活や不妊治療、更年期の不調など、デリケートなテーマは周囲に理解されにくく、声を上げることすらためらってしまう。

そんな時に必要なのは、「そっと相談できる場所」と「安心して話せる空気」、その両方です。

ファミワンの支援は、まさにこの2つの両輪で成り立っています。

一つは、LINEなど身近なツールを通じて、国家資格を持つ専門家に匿名で相談できる仕組み。

たとえば、「治療と仕事の両立が不安」「職場での言いづらさを誰かに話したい」と感じたとき、誰にも知られず、でも確かな専門知識を持つプロフェッショナルとつながれる―そんな「見えない支え」がここにあります。

もう一つは、組織の“理解力”を高めるサポート。

管理職やチームに向けた研修を通じて、「こんなこと言っていいのかな」「迷惑をかけてしまうかも…」といった遠慮の空気をやわらげ、誰もが自然に相談できる風土を育てていきます。

制度だけ整っていても、人の心は動きません。

だからこそ、ファミワンは“個人の安心”と“組織の理解”を一体で支えることにこだわっています。


2. 国家資格をもつ専門家が、あなたの“声にならない声”にも寄り添います

心に抱えた不安や葛藤は、誰にでもあるものです。

でも、その中身は人それぞれで、誰かとまったく同じ悩みなどありません。

ファミワンでは、相談対応にあたるすべてのスタッフが、臨床心理士、公認心理師、看護師、キャリアカウンセラーなど、国家資格または専門資格を持つプロフェッショナルです。

それぞれの背景や想いに応じた「画一的ではない支援」が可能で、たとえば、妊活のストレスケアと同時に、職場との調整方法や今後のキャリアに関する相談にも対応できます。

まるで“伴走者”のように、相談者一人ひとりに寄り添いながら、解決への道筋を共に探していく。それがファミワンの姿勢です。

さらに、相談の窓口はLINEなど日常的に使い慣れたツール。

専用アプリのインストールや複雑な操作も不要なので、「ちょっと聞いてみようかな」と思った瞬間に、すぐ相談を始められます。

こうした“やさしさの設計”が、利用への心理的ハードルをぐっと下げてくれます。


3. DE&Iや人的資本経営に対応した、これからの時代に必要な支援

いま、多くの企業が「妊活」や「不妊治療」だけでなく、「性別やライフステージにかかわらず、誰もが健康に働ける環境づくり」を経営課題として捉えるようになってきました。

これは、単なる福利厚生の枠を超えた取り組みです。

ファミワンでは、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)やプレコンセプションケア(妊娠前の健康支援)、さらには更年期に関するサポートにも注力し、あらゆるライフステージに寄り添った支援を提供しています。

これらは人的資本経営・健康経営とも高い親和性があり、従業員のエンゲージメント向上や離職防止、女性活躍推進などの観点からも注目されています。

組織の「誰一人取り残さない」姿勢を内外に示すうえでも、ファミワンの導入は有効な一手となるでしょう。


導入のしやすさと料金の考え方

契約形態・導入ステップ:無理なく始められる、“そっと寄り添う”導入プロセス

ファミワンの福利厚生サービスは、企業が抱える多様な課題にやさしく寄り添いながら、無理のない形で導入できるよう設計されています。

「導入が大変そう…」「現場に混乱が起きないか心配…」と感じるご担当者様もご安心ください。

実際には、多くの企業で自然な流れの中でスムーズにスタートされています。

導入の基本的なプロセスは次のような流れです。

初回ヒアリング

まずは、企業様の組織構成や課題感、導入目的を丁寧にヒアリング。

どのような従業員層が対象か、既存の制度との関係、目指す支援の方向性などをすり合わせていきます。

サービス設計・御見積

ヒアリング結果をもとに、相談対象者(社員本人のみか、パートナーも含むか)や支援範囲に応じて、柔軟なプラン設計を行います。

セミナーの回数や対象層も含めて最適な構成をご提案し、個別のお見積りを提示します。

社内周知のサポート

従業員に安心してサービスを利用してもらえるよう、周知のための社内説明会やイントラネット掲載文など、社内への導線づくりもサポート。

ご希望に応じて、キックオフ資料や説明テンプレートの提供も行われることがあります。

利用開始・セミナー実施

LINEなどを使った匿名相談は、初回説明とともにスムーズに運用を開始。

セミナーは対面・オンラインの両方に対応し、企業の業務フローに合わせた開催が可能です。専門家による温かみのある講義が好評です。

利用データのフィードバック

導入後は、個人が特定されない形で、利用件数や相談テーマの傾向などを集計し、企業へ定期的にフィードバック。

従業員の傾向を“そっと見守る”視点で活用することで、次の施策設計にも役立ちます。


料金の考え方:企業ごとに“最適な形”を丁寧に設計

ファミワンの法人向け料金は、企業の状況やご希望に応じて個別にお見積りする形を取っています。

従業員の人数、サービスの利用範囲、セミナーの回数や形式、サポートの内容などにより費用は異なり、画一的なパッケージではありません。

なお、個人向けの有料プランでは月額3,980円で、専門家へのテキスト・通話相談が無制限で利用できる仕組みが提供されています。

これはあくまで参考値ですが、「一人ひとりが安心して相談できる環境」をつくるためのコストイメージをつかむうえで目安になります。

法人導入では、少人数からスタートすることも、部署ごとに段階的に広げていくことも可能です。

「まずは相談窓口だけ」「次に管理職研修を」というように、企業の体制や予算に合わせて無理のない設計ができることも、ファミワンの大きな特長です。


実際の導入事例と見えてきた効果

ファミワンのサービスは、すでに多様な業界・企業で導入されており、実際の職場環境に寄り添った形で活用されています。

たとえば以下のような具体的な事例があります。

大成建設での事例

建設業界の大手・大成建設では、「プレコンセプションケア(将来の妊娠・出産を見据えた健康づくり)」をテーマにしたセミナーを実施しました。

まだ妊娠を具体的に考えていない若手社員からも「今後の人生を考えるきっかけになった」といった前向きな声が寄せられ、将来のライフプランを見据える良い機会になっています。

製薬業界・オフィスサービス業界での事例

別の企業では、匿名で専門家に相談できる仕組みを整えたことで、従業員が体調やメンタルの不調を感じたときに早期に相談することができるようになりました。

その結果、退職という選択をせずに、治療と仕事の両立を実現できたケースも報告されています。

これは、本人にとってだけでなく、企業にとっても大きな価値を持つ成果です。


サービス導入によって期待される具体的な効果

こうした取り組みを通じて、以下のような変化や効果が各企業で実感されています。

  • プレゼンティーズム(出勤していても生産性が下がっている状態)の改善
     「なんとなく不調だけど休めない…」という状態が続くと、心身の負担が蓄積され、集中力やパフォーマンスの低下に繋がります。ファミワンのサービスにより、不安や不調を抱え込まずに相談できる環境が整ったことで、日常的な業務に前向きに取り組める社員が増えています。
  • 離職リスクの低下
     とくに妊活や治療との両立に悩んでいた社員が、適切な支援や配慮のもとでキャリアを続けられるようになった事例が多くあります。「辞めるしかない」と思い詰めていた方が、「ここで働き続けても大丈夫なんだ」と思えるようになることは、企業にとっても人材確保という点で大きな意味があります。
  • 管理職の対応力の向上
     個々の上司の感覚や経験に頼っていた「属人的な対応」が、セミナーや研修を通じて標準化され、現場での迷いや混乱が減りました。誰もが同じ目線で、部下の不調に気づき、適切なサポートができるようになることは、職場の安心感につながります。

経営レベルでの評価も

こうした定性的な安心感や職場の雰囲気の変化に加え、
・プレゼンティーズム改善による生産性の向上
・離職率の改善による人材コストの抑制
といった定量的な成果も見え始めています。

これらは、企業の「健康経営」への取り組みとしても評価され、人的資本開示の観点からも非常に重要なポイントとなっています。

まとめ:やさしさは、企業の新しい競争力になる

私たちはいま、働き方も、生き方も、多様性に満ちた時代を生きています。

「家族を持ちたい」「治療と仕事を両立したい」「体調に不安があるけど、誰にも言えない」——そんな従業員の“ささやかな声”を受け止められる企業は、これからの時代、確かな信頼と持続的な組織力を手にしていくことでしょう。

ファミワンの福利厚生サービスは、匿名の相談導線と丁寧な社内啓発によって、制度と文化の両面から職場環境を整えていきます。

健康経営、DE&I、人的資本経営などのキーワードに関心があるご担当者様には、まずは資料請求やトライアルセミナーのご相談からスタートされることをおすすめします。

“制度をつくる”だけでなく、“届く支援にする”。
そんな一歩を、ファミワンとともに踏み出してみませんか?